【マンガというテーマ】
マンガというテーマのゲームで思い浮かぶゲームに、TANSANFABRIKさんの「ヒットマンガ!」があります(もちろん、自分も遊んでいます)。
マンガというジャンルが一定程度共通に持つ“お約束”というか、リテラシーを前提としたゲームシステムという点で、やはり意識せざるを得ない作品です。
「ヒットマンガ!」の場合、マンガの“いかにもありそうな科白”を言い合う楽しさを中心につくられています。対する「れんけつ!」は、タイトルを考え、そこからストーリーを導き出すという大喜利をシステム化しています。ゲームシステムとしての方向性は異なるのですが、しかし「こういうの、あるよね」というマンガというジャンルに対する共有リテラシーに対するアプローチのしかたについては、かなり近しい部分はあると思っています。
【アートワーク】
マンガをテーマとしていることもあり、アートデザインもマンガを意識してつくっています。
一番の点は、コンポーネントをすべてモノクロでつくったことですが、これはこのゲームがニッチな作品なため、もともと小ロット制作でいくつもりで全体経費を抑える意味もありました(カラーにするとおそらく1.5倍の頒布価格になったと思います)。費用対効果としては成功していると思っているのですが、パッと見、華が弱かったかなぁとも思ったりもするのですが。
実は、アートワークに関しては前述の「ヒットマンガ!」をかなり意識していました。もともと絵柄が好きだったこともあるのですが、マンガ的でありながらベタに今風ではないため流行り廃りに左右されない絵柄が実に魅力的なので、(試作段階では)どうしても影響は受けてしまっていまいました。
もっとも、自分の作風とは違う絵を何枚も描くのはやはり無理があったようで、いろいろと試行錯誤はしたものの、最終的にはやはり自分の今の作風で描くのが一番よいということに行き着き、現在の絵札がそれです。ここ最近、カートゥーン系の絵に興味があって、結果、現在のトレンドからはかけ離れた感じになっていっているなぁ、とは思うのですが、一番描きやすくて筆が走るのもこの手の絵で(特にオヤジは何度描いても楽しい)、実際踏ん切りつけてからの作業のはかどり加減はすごかった。
いろいろがんばって何種類かの絵柄を描き分けてはいるつもりですが、成功しているかどうかは、現物を手に取っていただけた方の判断にお任せします。


(まだ続く)
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