今回もまた勝負からはじめましょう! スタートプレイヤーは自分です。

今、シャッフルし、お互いに配った状態です。上段が自分、あなたは下段のカードを受け取りました。いい感じに散けましたね。
自分はスタートプレイヤーなら必ず一度はとるであろう戦法で
緑1をリードカードにしてみましょう。
さて、あなたはどうプロットしますか? 自分のプロットはこの項の最後に公開しますので、そこで勝負です!
デザーナーズノートの2回目は「アートワーク」について、です。
が、その前にテーマ設定について書いておかないといけません。
前回のデザイナーズノートでこのゲームができた経緯を読めば判るとおり(?)、「ロボトリノ」は自分にとってはかなり珍しい(はじめて。かもしれません)システム先行型で作ったゲームです。というわけでテストもテーマのない数字カードだけで行っていました。
しかし、カードのアートデザインをする段になって、さて、と手が止まってしまうわけです。「さて、いったい何を描けばいいのよ?」
イラストを描くにあたっては、当然ですがなんらかのテーマがあったほうが描きやすいわけです。しかしこのゲームにあうテーマってなんだろう。と考え込んでしまいました。「あるいはナシでもいいかなぁ」と思ってもみたのですが、やはりなんらかのフレーバー要素を入れたい。そして(これが本音の部分なのかもしれないですが)「オレに絵を描かせろ」って思ったわけです。
というわけで、やや無理矢理がちですが「自動処理だからメカっぽい感じかなぁ... これでも某SF研出身だし... ロボットをモチーフにするか」しようかという感じで決めていきました。ロボットといっても自分には最近のアニメのような絵は描けないですし、自分の絵柄じゃあない。もっとバカっぽい感じだよな。ということで、ロボット戦からさらに無理矢理、マッドサイエンティストのロボット模擬戦というとってつけたようなアホな(自分好みの)テーマになっていきました。
(後日、サークルの先輩に「今度出すのはSFゲームですよ。ロボットですよ!」と言ったのですが、「それ、SFか?」と即答されました。ま、自分も違うって判ってましたよ)
ロボットの絵柄は、自分ならこういう絵しか描けないし描いてみたいと思った感じの絵になりました。テイストとしてはブリキのおもちゃ、あるいは60年代のハリウッド製スぺオペSF映画(「禁断の惑星」とか、あのあたりのヤツですね)を念頭においています。もっとも、イメージとしての引用はしていますが、具体的なイラストに落とし込むにあたっては特段のモデルはありません。全体のフォルムとして、なんとなく丸や菱形、長方形のヤツというように、パッと見で識別できるような形になるよう意識して描いています。
ともあれ、ダサくてなおかつカッコイイ感じを目指したのですが、どうでしょう。これがけっこう難しくて今までで一番ボツが多かったです。
引用に関していえば、ロボットの色配分は実はモデルにしているものがあります。赤、青、緑、黄、白の5色のロボットを描いた後に色の組合せ(一体のロボットにどの色をどれだけ用いるか)をどうするか迷ったのですが、これについて有名なロボット、いやロボットって呼んじゃいけないあの超有名なアレを参考にさせていただきました(もちろん、まんま同じ色ではないですけれど。そもそもCMYKに分解するときに色合い自体変わってしまうのであくまでも参考程度)。さて、なにがなんだか判りますよね?
そうそう、それともうひとつ、配色に関していえば5体のロボット以外にもう一体リスペクトしていますのですが、これも何のことか、判りますよね?
さて、ロボットの絵ですが、実はもっと切紙風のデザインにしたいな、と思っていました。なので実際に紙っぽいテクスチャを使って一体描いてみたのですが、うーん、思ったよりもごちゃごちゃした感じになってしまいました。というわけでこの案は没。普通にパキパキしたいつもの(?)感じの絵にしてしまいました。ただ、ロボットに影をつけて背景から浮かせたり、枠の白地をフレームっぽくしているのはその残滓です。
残念と言えば、これは後日友人から「ロボットカードだけど、数字ごとにポーズを変えるべきだったんじゃないの?」を言われまして。はい、実はそれ、やろうとしていました。数字ごとにツノや肩パット、武器なんかのパーツを増やして強さ(つまり数値)が変化するのを表現したかったのですが、ロボットの絵としてのバランスが上手くいかなかったことと、なにより入稿時間が迫ってきていて作業時間が足りなかったため断念してしまいまったのです。別にゲームに支障があるわけではないのですが、これはちょっと心残りです。
残念のもうひとつは、特殊効果カード。ベースの色をロボットカードと変えて識別性を意識はしているのですが、本当はカード裏面もロボットとは違うデザインにしたかったです。ただそうすると販売単価が1〜200円くらい変わってしまうため、涙をのんで今回は同一のデザインにしました。
あと、特殊効果そのもののイラストももう少しメカっぽくしたかったのですが、どうやってもロボットカードとのテイストに合わず、結局今のような感じになりました。特殊効果の文字部分に小さなネジが描かれているのはせめてもの心意気(?)ってヤツですかね。違うか。
ロボットカード、特殊効果カード、どちらにも言えるのですが、自分がアートデザインをするときに意識しているのはパッと見の視認性です。ロボットカードについては上述のとおり全体のフォルムと色で直感的に誰がどのカードを持っているかが判るような構成にしています。また特殊効果カードは特にバッティングしているかどうかがすぐに判ることが重要で、だからすごくシンプルなデザインになっていきました。ボツにしたのはカードの中にすべての効果をイラスト的に表現してオンオフで切り替わっている風のものだったのですが、結果的には今の形でよかったのかなぁと思っています。
テーマに関して今にして思えば、例えばギャング団の抗争的なものにしてゲームのギャンブル的要素を浮き立たせる方法もあったかなぁ、と思ったりもしたのですが、まあ自分のテイスト(ってもまだ判っちゃいないですけれど)ロボットでよかったか、と思っています。
そういえば後日友人にもうひとつ言われたことがありました。
「テストのときはもっとフレーバーテーマのない数値だけでデザインしたものになるのかと思っていた」
うーん、どっちがよかったんでしょう。
一度くらいはそういうエッジの効いたアートデザインもチャレンジしてみたいなと思っていますが、まだまだ先ですかねぇ。
さてさて、勝負です!

あなたは3枚の黄色を連続して使用すると読みました。あまった緑は1枚目か4枚目に使うはすです。というわけで2枚目は黄色のはず。
ならば、自分は1枚目は勝負から降りて、2枚目以降に自分にリードが戻ってくるような組合せにしました。
もちろん1枚目もあなたがつられて緑×反重力ならこちらの勝ちになるという寸法です。
さて、あなたは何勝しましたか?
次回もアートワークよりの話? コンポーネントの苦闘?について書きたいと思います。
(続く)
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