<このレポートは語学もおぼつかないトーシロがドイツでアタフタした勘違いだらけの記録です>
ケルン大聖堂の土産ショップで「DOMMEMO」というグッズを見つけました。
これってドメモ? ドメモってよむの? ってことで、まずはそのタイトルで軽くひと笑いしたのですが、まあ実際のところ別に笑いどころでもなんでもない。このゲーム(中を確認したらしっかりゲームでした)、ケルン大聖堂の見どころを神経衰弱で、DOM“大聖堂”-神経衰弱“MEMO”という、ジョークでもなんでもない、ごく普通にド直球でつけられた題名なのです。

「なるほどなぁ。そういう趣向もあるなぁ」と納得すると不思議なもので、神経衰弱ゲームを発見する嗅覚ができてしまったようです。例えばデュッセルドルフの旧市街地の土産屋でもデュッセルドルフ市MEMOなんてのも見つけました。

(数件の事例で判断するものなんですが)このことは、ドイツにおいては、観光グッズとして「ご当地神経衰弱ゲーム」というものが成立認知されているということだ、といえるでしょう。
考えてみれば、対象となる写真や絵があればよく無限にバリエーションが作ることができ、しかしシステムはこれ以上にないというほどシンプルで、誰でも楽しむことができる。ご当地土産のプランニングとして、これはかなり重要かつ有効なポイントではないでしょうか。
日本でのご当地ゲームといえば「かるた」。あらためていうまでもなく各地で制作されています。
(この読み札と取り札を使うゲーム、日本以外にも事例があるのかWEBで調べてみましたが、競技かるたはあったんですが、普段着のかるたについてはよくわかりませんでした)
これはこれで、シンプルなシステムで誰でも遊べるのですが、言語依存がネックになりそうです。
よりゲーマー寄りならば、モノポリーもご当地ものにしやすいし、実際にけっこう出ています(もちろんデュッセルドルフでも)。
また、なんてったってホノルルもバリエーションが複数でてきており、ご当地ものゲームにしやすいかもしれません(住民以外知名に不如意であるという点も含めてもどかしいゲームとして楽しめそうです)。
これらは、各地の地名があれば成立するシステムであるということです。ただし、ルールを理解するのに若干難しい面があるのかもしれません。
結局、観光土産としてのゲームは広く誰もが楽しめるシンプルなデザインであるほうがよく、以上の例からしても(需要のあるなしは別として)神経衰弱ゲームが日本でも観光土産グッズとして充分利用できるのではないかと思った次第です。
一方、かるた遊びは、言語依存は強くとも各国語それぞれにおいては成立するのではないだろうか、各国語対応かるたを観光土産グッズとして作ることも、日本ならではの土産という視点で成立するのではないか、と思いました。
<つづく>
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